初めてこの島に金稼ぎに来たときに訪れたビーチ。
2度目の来島の際に微かな記憶を元にビーチを探すも結局たどり着けず。。。
8年目にして、どうしてもそのビーチを探す必要があり、一日かけて、友人二人と探索。
どうにか探し出した。
以前数回トライしたが、結局探し出せなかった。
畑の横の車一台が通る道の轍をゆっくりと進むと、南国の草木が道を覆う。
さらにそれを抜けると、うねる砂浜の道が足を取る。
最後の大きなカーブをさらに進むと
広がる真っ白のビーチ。
左手には隆起珊瑚でできた大きなアーチ。
右手には、ビーチを守るように灰色の隆起珊瑚が壁を作っている。
灰色の珊瑚の岩には、浜木綿がゆれている。
海はそのあたりの海とさほど変わらなかった。
(とはいっても、綺麗なのは確かだけれど・・・。)
綺麗なビーチ、思い出のビーチということで美化しすぎていたのかもしれない。
ここで全てが始まって。
ここから今に繋がる。
大きなアーチは相も変わらずひんやりとした空気を保って
光を遮断する。
ベージュのハットとX-Girlのジーンズも真っ白のTシャツも今は映像だけに残っている。
ここで全てが始まって。
ここから今に繋がる。
一緒にビーチを探してくれた二人はまだ少し寒い水に足だけつけて、「見つかってよかったですね」と。
見つかってよかったような、まだまだ見つからないでいてくれて、たまに探検に出かける事ができたた方がよかったような複雑な気持ちだったけど。
「見つかってよかったわ」と答えた。
そう答えたのだから、きっとそうなんだろう。
ここで全てが始まって。
ここから今に繋がる。
かけがえのないもの-moomin