2009/07/13
ズータンズ-まごころ
バスケットボールの大会で喜界島へ。
11年ぶりに。
奄美群島初上陸の場所。
喜界島出身の大学時代の友人とフェリーで来た。
だんだん海が綺麗になる。
だんだん空が近くなる。
デッキで寝転がり、少しの酒を飲みタバコを吸って寝転がると星が目の前にある。
流れ星も願いが無限に叶うほど見えるので、「あっ!流れ星!!」
なんて、最初の数回口に出すだけで十分だった。
初めて訪れた喜界島は、もう別世界だった。
真っ白な砂に、カラフルなトタン屋根の家々を取り囲む石垣。
ガジュマル、ヤモリ、昭和の雰囲気の看板。
あたり一面サトウキビだらけ。
道を歩く椰子蟹。
真っ青な海。
大学時代に友人になった喜界島出身の同級生が数名いる。
初めてあった時は冗談だろ?と思えるくらい純粋で、訛りのある言葉に何か頭の中がくらっときた。
何かにつけて、「○○かい?」
何かにつけて、「あげぇ〜!」
と叫ぶマイペースで熱く情にもろい彼らをみて、自分が恥ずかしくなった。
全てに冷めて、他人に興味を持たず、裏切り、羨み、蔑み、憎み、何にも信用しない。
そんな自分を恥ずかしく思った。
夜の11時に着いた喜界島はひっそりとしている。
11年ぶりの喜界島は、以前より少し色がくすんでみえる。
でも、やっぱり11年前の風景は残っていて、夏の日差しも気にならないくらい心地よい。
百之台について、喜界島の友人に写メを送る。
この場所から見える喜界島をみて、彼等の人間性がここで生まれるべくして生まれたのがなんとなく理解る。
自分にはない物を彼等が持っているのはたぶん訪れるだけでは身につかない。
たぶんきっと一生身につかないだろうと思う。
奄美に引き寄せられるのは、自然もそうだけれど、やっぱり奄美の人々の人間性だろうと思う。
罪な人たち。
素敵な人たち。
ズータンズ-まごころ